令和6年度 甲斐たいむ
1年次甲斐たいむ「SDGs講演会」
5月22日の1年次「甲斐たいむ」は、石巻で活躍されているNPO団体の方々をお招きしました。団体の方々から、「NPO設立のきっかけ」、「実際の取り組み」、「SDGs17の目標との関係」、「高校生に考えてほしいこと、期待すること」などを話していただきました。生徒たちは身近なことに結びつけながら話を聞くことができ、とても刺激を受けていました。
<生徒の感想>
・SDGsと聞くと規模が大きくて自分にできることでは無いと思っていたが、実は自分の人生に関わっていることが多く、協力できることがたくさんあるということがわかりました。よりよい社会になるように、少しずつでも自分にできることに取り組みたいと思います。
・一見SDGsとは関係ないような話題でも、実はSDGsと関わっていて、地域貢献の重要性に気づきました。話をいてくれた人に共通していることは、「自分には何ができるのか」を考え、行動したことだと思います。その一歩としてこれからの総合探究を頑張りたいです。
・今回の授業を通して、石巻だけでもこれだけ多くの団体が地域をよりよくする活動をしていることに驚きました。今後の探究活動では、大きく抽象的な課題の解決ではなく身近で小さい課題から考えていくことが大切だとわかりました。そのために、まずは現状や自分の本当の気持ちをよく考え、他者とその考えを共有し、課題解決に取り組みたいです。
・ある団体の話にあった「心のひとりぼっちのいない街」というビジョンが印象に残りました。悩みを誰かに打ち明けられる環境や、話を聞いてもらえる環境こそ、子どもにとって安心できる環境だということが学べました。また「親は子どもが楽しそうにしている姿を見て安心する」という言葉も印象に残りました。
・食品ロスをなくす活動は海外でも活動が行われていることを知りました。しかし、この活動を知っている人は少なく、情報発信をして一人でも多くの知ってくれる人を増やしたいと思いました。飢餓をゼロにというSDGsの目標に近づけると思います。
・私たちが海産物を食べられるのは、第一次産業に従事している人が一生懸命に働いてくれているおかげなので、感謝したいです。体験もできるようなので、農業や水産業など自然とともに働いてみたいです。
・農業や水産業を石巻やSDGsにつなげる発想力や行動力がすごいと思いました。今日の話を参考に、今後の進路や探究に生かしたいです。
・ジェンダーレス問題に力を入れ、女性が活躍できるように講話やセミナーなど実施していることがわかりました。何事もチャレンジしてみることが大切だと思いました。
・動画を見て平等について考えさせられました。すべての人が同じ場所からスタートすることは難しいことを知りました。
ご協力いただきました団体は次のとおりです(敬称略)。ありがとうございました。
①やっぺす ②こども∞感ぱにー ③石巻震災伝承の会 ④ベビースマイル石巻 ⑤イシノマキ・ファーム ⑥フードバンクいしのまき ⑦りとりーと ⑧フィッシャーマン・ジャパン ⑨にじいろクレヨン ⑩TEDIC
3年次甲斐たいむ「進路別ガイダンス」
5月22日(水)の3年次甲斐たいむは「進路別ガイダンス」を行いました。
大学・短大・専門学校等への進学希望者は、各校の入試担当者から学校や学部の情報、入試結果、傾向や対策、学費や就職状況等について幅広く説明を聴きました。また、公務員志望の生徒は採用結果や採用予定の傾向を聴きました。講義形式、個別相談、オンラインなど様々な形態で行われましたが、どの会場でも熱心に聴き入る姿が見られました。
これから、進学希望者は模擬試験や課外講習が、公務員希望者は採用試験の申し込みがスタートする時期を迎えます。今回のガイダンスで得たことを明日からの学校生活に生かし、希望進路実現をぜひ、果たしてほしいと思います。
1年次甲斐たいむ「プチ探究」
5月15日の1年次「甲斐たいむ」は、「プチ探究」を行いました。
まず、生徒自身が興味・関心のある記事をいくつか調べ、その内容と関連した課題を見つける活動をしました。その後、グループを作り、自分の調べたことを共有しました。この活動を通して、自分の興味・関心を新しく見つけた生徒や再発見した生徒が多く見受けられました。
【生徒の感想】
・自分の強みを仕事にしている人の記事を読んで、将来のことをより詳しく考えるいい機会になった。
・人それぞれ興味があって、自分はあまり興味が無かった分野のことも知ることもでき、新たな興味が湧いた。視野を広くして様々な分野から自分の本当に興味があることを見つけていきたい。
・色んな記事を読んだり、グループの人の話を聞いたりして、様々なジャンルの課題解決に動いている人の考えを知ることができ、勉強になった。課題の見つけ方や解決方法などを今後の探究活動に生かしていきたい。
次回は、実際に様々な地域の課題解決に取り組んでいる外部の先生方をお招きし、設立の目的や活動内容のお話をいただきます。今後の探究活動の一助にしてほしいと思います。
2年次甲斐たいむ「個人探究②」
5月15日(水)の2年次甲斐たいむは、個人探究。前回考えた「テーマ」に関する情報収集を行いました。
図書館の本や辞典を利用したり、インターネットを駆使したり、情報を吟味しながら調べを深めています。
次回は、集めた情報を整理・分析し、自分なりの結論を導き出します。どんな個人探究になるか、楽しみです。
1年次「甲斐たいむ」探究ガイダンス
5月1日の1年次の「甲斐たいむ」は、まちづくりスポット仙台の玉田氏を講師としてお招きして「探究ガイダンス」を行いました。
「総合的な探究の時間」は自分の好きなこと、大切にしていることを生かして、世の中の課題解決を考える時間であることをお話いただき、次に玉田さんが最近取り組んでいる「探究」テーマについてお話いただきました。
大切なことは解決に向けて考え行動するという思考のプロセスを身に付けることで、テーマが自分の在り方生き方と結び付いていれば、どんなことでも「探究」できるということを学びました。具体的な取組事例を挙げながらお話いただき、「探究」のイメージが変わったという生徒が多くいました。
また、情報収集の際は、ネットや本の情報だけでなく、実際に話を聞きに行くなどして足で情報を得る方が身近な気づきが得られるためよりよい探究になるとアドバイスをいただきました。
<生徒の感想>
・印象に残った言葉が2つあります。1つ目は時間はつくるものということです。2つ目は探究の解決ができなくとも、解決に向けて行動するということが大切だということです。経験は財産ということを知り、もっと経験を積みたいです。
・探究の時間に苦手意識があったのですが、日常の些細な気付きや自分の趣味から探究を広げられると知り、考え方が変わりました。
・私は「甲斐たいむ」や「SDGs」に対して漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、講演を聞いて、日常から接続すればいいこと、大切なことはプロセスだということを知りました。
・これから自分がどう生きていくのか、自分探しを兼ねているのが「甲斐たいむ」だとわかりました。
・私はこの授業のイメージが湧きませんでしたが、「社会人の営み」と聞いて、進路につながる大事な学習で、社会人の予備体験みたいなものだとわかりました。
・自分の趣味が探究につながることに驚きました。テーマを決めるときには身近な課題を見つけたいです。
・人との交流でたくさんの学びや気付きがあることを知り、いろいろな体験に自分から取り組んでいくべきだと思いました。
これから、実際に探究サイクルを回していくことになります。今回のお話を生かし、よりよい探究活動ができることを期待します。
ご協力いただきました、まちづくりスポット仙台の玉田様、ありがとうございました。