令和6年度 甲斐たいむ
1年次甲斐たいむ「フィールドワーク」
7月17日の1年次甲斐たいむは、フィールドワークを行いました。
NPO法人や市役所などにお話を伺いに行ったり、海岸で実際にゴミ拾いをしてごみの種類を調べてみたり、今までの探究活動で見つけた課題について調査しました。
NPO法人や市役所に伺ったグループは、実際に課題解決に向けて動いている方々の話を聞くことで考えが深まり、新たな発想が生まれるなど、有意義な時間になったようでした。
図書館での調べ学習や校内の先生方にインタビューしているグループは、様々な視点から物事を見ることの大切さを実感していました。
ほかにも、自分たちが生活している石巻市の良さに気づいたり、逆に課題を発見することで悩んでいたり様々な生徒がいました。
<生徒の感想>
・実際に話を聞きに行った団体がどんな活動をして課題解決をしているのかを詳しく知ることができた。また、自分たち高校生ができることやイベントに参加することで地域の活性化に貢献できるとわかり、今後の自分たちの役割を明確にすることができた。
・インターネットには書かれていない石巻の現状や働いている人の心情など、現地に行ったからこそ聞けることがたくさんあり、勉強になった。また、今回の話を生かして、若者が集まる町おこしを考えていきたい。
・専門家に話を聞くことで、新たな視点を得ることができた。また、実際にインタビューをした後にグループで話し合うことで、より探究が深められたので、他の人の話を聞くことは探究を深める重要な体験であるとわかった。
・インタビューの最初はとても緊張したが、他の人たちが質問していくにつれて初めて知ることが増えて楽しくなり、最後は緊張せずに質問したり話したりすることができた。今後、積極的に様々なイベントに参加してたくさんの体験をしてみたいと思う。
今回、お世話になった団体は次のとおりです(敬称略)。ありがとうございました。
①石巻商工会議所、②石巻じちれん、③こども∞感ぱにー、④みやぎ東日本大震災津波伝承館、⑤イシノマキ・ファーム、
⑥フィッシャーマン・ジャパン、⑦フードバンクいしのまき、⑧石巻海さくら事務局、⑨住吉地区学校給食センター、
⑩石巻市役所(SDGs推進課、健康推進課、子育て支援課、危機対策課)、⑪石巻専修大学、⑫TEDIC、
⑬にじいろクレヨン、⑭ベビースマイル石巻、⑮やっぺす
2年次甲斐たいむ「大学教授出前講義」
7月17日の2年次「甲斐たいむ」は、「大学教授出前講義」。石巻専修大学、東北福祉大学、宮城学院女子大学から12名の先生をお招きしました。
5校時は大学の先生の講義を体験し、6校時は研究グループごとにテーマを発表してアドバイスをいただきました。生徒たちは、興味のある分野の講義に熱心に耳を傾け、高校とは異なる大学での学びの一端に触れることができました。また、大学の先生から、研究の手法や方向性について具体的なアドバイスをいただくことで、新たな視座を得ることができました。今後の研究の方向性が見えてきて、やるべきことが明確になったと話す生徒もいました。
―生徒の感想―
・研究するにあたって、大切なことを改めて知ることができました。まず①研究に耐えられる「問い」を立てること。この際、「どうすれば~を解決できるのか」というHowなテーマではなく、「なぜ~できるのか」というwhyのテーマにすると調べやすくなる。また、②どのような研究にするのか決めること。「なぜそうなるかわかる」質的研究と、「関係があるかどうかわかる」量的研究がある。Whyのテーマにするなら質的研究にするとよい。最後に③ポジティブなテーマにすること。人が不快に思わない、人のためになるテーマを立てるのがよい。この3つのことを知ることができた。
・大学の先生の話を聞いてみて、テーマや仮説を明確にするためには、現実的かつ自分に知識が備わっていることが大切だとわかりました。また、アンケートを取る場合は、人の気持ちを考慮することが前提であると知りました。アンケートの内容や考察を考えて、テーマ・仮説に合った調査をしていけるように頑張りたいです。
・結論が未来の話になっていくようなテーマを設定していたので、先生にアドバイスしていただいたように過去の事例を調べた上で、「何をすべきか」が結論になるようなテーマを試行錯誤しながら決めていきたいです。
・自分のやりたい探究をして、高校生のできる範囲でやっていくことが成功につながることがわかり、何度も聞いて何度もやっていきたいと思いました。
・今回の授業でテーマについて意見をもらい、まずそもそも定義を示せていないことが分かりました。具体的に対象を絞って考えていきたいです。また、先行研究がたくさんあることも教えてもらったので、たくさんの人の研究を読んで色々な視点から調べたいです。子どもに関する研究だからといってその情報だけにとらわれるのではなく、地域、家庭、制度などの現状も含めてテーマと向き合っていきたいです。
今回いただいたアドバイスを踏まえ、次回は研究計画書を作成します。大学の先生から学んだ、研究を行う際の注意点やテーマ設定のコツを生かして研究を進めましょう。
夏休み期間を使って、文献調査やフィールドワークなど、それぞれができることを積み重ねていけるといいですね。
大学の先生方には、貴重なご講義と丁寧なアドバイスをいただきました。本当にありがとうございました。
1年次甲斐たいむ「探究計画書」作成
7月3日の1年次甲斐たいむでは、「探究計画書」を作成しました。
7月17日のフィールドワークに向けて、自分たちのテーマに合った活動場所になっているのか、フィールドワークで何を知りたいのかを担当の先生やグループで話し合いながら深めていきました。
生徒同士で話すだけでなく、先生方と話をすることで、新たな視点を見つけ、より具体的な活動がイメージできたようでした。
ぜひ、有意義なフィールドワークにしてほしいと思います。
2年次甲斐たいむ「課題研究テーマ決め」
7月3日、2年次の「甲斐たいむ」は、前回作ったグループで「テーマ・仮説決め」を行いました。
「文学・語学」、「医療・看護」など分野ごとのゼミに分かれ、「問い」の形のテーマを考えていきます。「学生による災害時の後期高齢者への看護は可能なのか」、「部活動の地域移行により教員の業務の負担軽減は可能なのか」など、具体的な問いを立てている班もありました。
次回の大学教授出前講義では、今回立てたテーマや仮説について、大学の先生方からご指導をいただきます。今後の研究を見通しを持って進められるよう、現段階での悩みを解消しより多くのことを吸収したいですね!
1年次甲斐たいむ「情報収集の仕方」
6月26日の1年次甲斐たいむは、情報収集の仕方について担当の先生から話を聞いた後、実際に自分たちの探究活動ではどんな情報収集を行うのかを検討しました。
授業前半の講義では、情報収集の仕方はたくさんあり、それぞれの良さがあるので複数の方法で調べることが大切だと話がありました。
授業後半のグループ活動では、7月17日のフィールドワークの時間について話し合いをしました。どこで、どんな活動をするのか、具体的な活動方法についてまとめました。
なかなか活動のイメージが湧かない生徒もいましたが、授業前半の講義を振り返ったりインターネットを使って調べながらグループ内で話し合ったりすることで、どんな情報収集のやり方が自分たちの探究活動に必要であるかを少しずつわかってきたようでした。