令和6年度 甲斐たいむ

3年次甲斐たいむ「進路探究」

 6月12日(水)の3年次「甲斐たいむ」では、進路探究として総合型選抜・学校推薦型選抜のガイダンスを行いました。 

 今回は、進路指導部長より総合型・学校推薦型選抜の内容や手続きについて説明を受けました。また、出願先決定に際してはしっかりと調べ、その大学等が進路希望に合うのか、受験方法についても自分に合うのかを見極めて行うこと、授業第一であり、一般選抜を視野に入れて受験対策を行っていくなど心構えについての話もありました。熱の入ったガイダンスに皆、真剣な表情で聴き入り、自らの進路達成に向けて気持ちを高めていました。

2年次甲斐たいむ「個人探究発表会」

 6月5日、2年次の甲斐たいむは、「個人探究発表会」を行いました。

 

 2年次はこれまで、①個人の興味関心に基づいて問いと仮説を立てる、②情報収集・情報の整理分析をする、③問いに対する結論を導く という流れで活動を行ってきました。4月に大学の先生から「研究とは何か」に対するお話をいただき、問いを立てることの楽しさや難しさを実感しながら始まった個人探究でしたが、発表会で他者の発表を聞きながら、今後につながる気づきを得られた生徒が多くいました。

 

 発表では、自分でスライドや資料を持参するなど、工夫して説明する生徒もいました。オリジナリティ溢れる問いを立てて探究してみたり、身近な問題に切り込み自分で実験をしてみたり、興味深く刺激的な発表もありました。

 

 

【生徒の感想】

・様々なジャンルのテーマがあって、聞いていて楽しかった。身近にあるものだが深く考えたことのないものばかりで、身近な問題に目を向けるきっかけになった。グループ研究では、身近にあるが、あまり詳しく知られていないようなものをテーマにしたいと考えた。

 

・自分が調べたことについてグループの人にわかりやすく説明することはできたけれど、インターネットでの情報しか扱うことができなかった。次のグループ活動では、フィールドワークやインタビュー、実験などを行い根拠を強めた発表にしたい。

 

・調べたことや考えたことを、わかりやすく順序立てて発表することができた。他のみんなは実験を行って実際に出た数値や結果を述べていたけれど、私はインターネットでの情報のみだったので、論理性や具体性に欠けていた。テーマ設定の時点から、次回はより深い探究に取り組めるような問いを考えたいと思った。

 

・テーマや仮説を立て、結果まで自分の言葉でしっかりまとめることができました。また、調査や実験を通して考えることで、自分が理解を深めたいものがより明確な形になることを学びました。次の活動では、具体的な定義づけや調査の範囲などに気をつけて、新しい問いを探究したいと思いました。

 

 次回は、グループ研究のテーマ決めを行います。個人探究で得られた気づきや反省を活かし、自分の問いを様々な視点から深めていきましょう!

 

3年次甲斐たいむ「分野別課題研究まとめ」

 6月5日(水)の3年次甲斐たいむは「分野別課題研究まとめ」として、今年4月から作成してきた論文の本提出と3年次で行ったポスター発表と論文作成について自己評価を行いました。昨年の9月からスタートした分野別課題研究ですが、今回でその研究が終了となりました。

 課題研究で身に付けた知識や技能、自己管理力、発想力、発表力、課題解決力といった様々な力を今後は、進路決定に生かしていきましょう。そして将来、「甲斐ある人」として活躍するための大きな財産にしていってください。

1年次甲斐たいむ「研究テーマをつくる①」

 6月5日の1年次「甲斐たいむ」は、各クラスで「研究テーマ」について考えました。前回のSDGs講演会で興味を持ったことを書き出し、自分は何に関心があるのかをまとめました。その後、グループで共有し、グループ全体でどんなテーマについて研究したいかを考えました。

【生徒の感想】

・SDGs講演会で同じ話を聞いたのに、人によって感じたこと、学んだことがそれぞれ違っていて、新しい考えを得るいい機会となりました。改めて人と交流して意見を広めたり、話し合ったり、教え合ったりすることは大切だと思いました。

 ・自分たちの視点で、石巻の課題を話し合うことができました。抽象的すぎても伝わらないし、自分たちとあまり関連のない話題でも説得力がなくなってしまうので難しいと思いました。

 ・住んでいる地域が違っていても、地域の課題が似ていて驚きました。今日決めた目標・課題を解決できるよう、具体的な案を出したいです。

 ・みんなそれぞれ考えが違うのでまとめるのは難しいと思いました。しかし、それぞれが違う考えのおかげで、自分が知らなかったことや考えつかなかった意見が出てきたので、話し合い活動の良さに気づけました。

 ・地域を良くしていくためにしている活動は、どれもSDGsを解決するための取組であることに気づきました。SDGsを解決することは身近なものにも深く関係していることも理解することができました。

 ・SDGsに関連している取組は町の活性化や、人の笑顔をつくることにつながるということを学びました。人の考え方は人それぞれ違っていても、実現しようとしていることや目標はみんな同じ方向を向いていることを今回の活動で気づくことができました。

 ・自分一人では考えもつかないことを、グループのみんなが教えてくれたり、1つのテーマに対してたくさんの問題や解決策を出し合って考えを深めることができました。

 いよいよグループでの探究活動がスタートします。その探究活動を有意義なものにするためには、テーマ決めがとても大切です。次回もテーマ決めの続きを行い、よりよい探究活動にしてほしいと思います。

2年次甲斐たいむ「個人探究」

5月22日(水)の2年次甲斐たいむは、個人探究③。集めた情報を整理・分析し、自分の結論を導きました。

先生方や友達にアドバイスをもらいながら進めています。

 

次回は個人探究発表会です。探究したことを相手にわかりやすく伝えられるよう、準備を進めていきましょう!

1年次甲斐たいむ「SDGs講演会」

 5月22日の1年次「甲斐たいむ」は、石巻で活躍されているNPO団体の方々をお招きしました。団体の方々から、「NPO設立のきっかけ」、「実際の取り組み」、「SDGs17の目標との関係」、「高校生に考えてほしいこと、期待すること」などを話していただきました。生徒たちは身近なことに結びつけながら話を聞くことができ、とても刺激を受けていました。

 

<生徒の感想>

・SDGsと聞くと規模が大きくて自分にできることでは無いと思っていたが、実は自分の人生に関わっていることが多く、協力できることがたくさんあるということがわかりました。よりよい社会になるように、少しずつでも自分にできることに取り組みたいと思います。

・一見SDGsとは関係ないような話題でも、実はSDGsと関わっていて、地域貢献の重要性に気づきました。話をいてくれた人に共通していることは、「自分には何ができるのか」を考え、行動したことだと思います。その一歩としてこれからの総合探究を頑張りたいです。

・今回の授業を通して、石巻だけでもこれだけ多くの団体が地地域をよりよくする活動をしていることに驚きました。今後の探究活動では、大きく抽象的な課題の解決ではなく身近で小さい課題から考えていくことが大切だとわかりました。そのために、まずは現状や自分の本当の気持ちをよく考え、他者とその考えを共有し、課題解決に取り組みたいです。

・ある団体の話にあった「心のひとりぼっちのいない街」というビジョンが印象に残りました。悩みを誰かに打ち明けられる環境や、話を聞いてもらえる環境こそ、子どもにとって安心できる環境だということが学べました。また「親は子どもが楽しそうにしている姿を見て安心する」という言葉も印象に残りました。

・食品ロスをなくす活動は海外でも活動が行われていることを知りました。しかし、この活動を知っている人は少なく、情報発信をして一人でも多くの知ってくれる人を増やしたいと思いました。飢餓をゼロにというSDGsの目標に近づけると思います。

・私たちが海産物を食べられるのは、第一次産業に従事している人が一生懸命に働いてくれているおかげなので、感謝したいです。体験もできるようなので、農業や水産業など自然とともに働いてみたいです。

・農業や水産業を石巻やSDGsにつなげる発想力や行動力がすごいと思いました。今日の話を参考に、今後の進路や探究に生かしたいです。

・ジェンダーレス問題に力を入れ、女性が活躍できるように講話やセミナーなど実施していることがわかりました。何事もチャレンジしてみることが大切だと思いました。

・動画を見て平等について考えさせられました。すべての人が同じ場所からスタートすることは難しいことを知りました。

 

ご協力いただきました団体は次のとおりです(敬称略)。ありがとうございました。

①やっぺす ②こども∞感ぱにー ③石巻震災伝承の会 ④ベビースマイル石巻 ⑤イシノマキ・ファーム ⑥フードバンクいしのまき ⑦りとりーと ⑧フィッシャーマン・ジャパン ⑨にじいろクレヨン ⑩TEDIC

3年次甲斐たいむ「進路別ガイダンス」

 5月22日(水)の3年次甲斐たいむは「進路別ガイダンス」を行いました。

 大学・短大・専門学校等への進学希望者は、各校の入試担当者から学校や学部の情報、入試結果、傾向や対策、学費や就職状況等について幅広く説明を聴きました。また、公務員志望の生徒は採用結果や採用予定の傾向を聴きました。講義形式、個別相談、オンラインなど様々な形態で行われましたが、どの会場でも熱心に聴き入る姿が見られました。

 これから、進学希望者は模擬試験や課外講習が、公務員希望者は採用試験の申し込みがスタートする時期を迎えます。今回のガイダンスで得たことを明日からの学校生活に生かし、希望進路実現をぜひ、果たしてほしいと思います。

1年次甲斐たいむ「プチ探究」

 5月15日の1年次「甲斐たいむ」は、「プチ探究」を行いました。

 まず、生徒自身が興味・関心のある記事をいくつか調べ、その内容と関連した課題を見つける活動をしました。その後、グループを作り、自分の調べたことを共有しました。この活動を通して、自分の興味・関心を新しく見つけた生徒や再発見した生徒が多く見受けられました。

【生徒の感想】

・自分の強みを仕事にしている人の記事を読んで、将来のことをより詳しく考えるいい機会になった。

・人それぞれ興味があって、自分はあまり興味が無かった分野のことも知ることもでき、新たな興味が湧いた。視野を広くして様々な分野から自分の本当に興味があることを見つけていきたい。

・色んな記事を読んだり、グループの人の話を聞いたりして、様々なジャンルの課題解決に動いている人の考えを知ることができ、勉強になった。課題の見つけ方や解決方法などを今後の探究活動に生かしていきたい。

 

 次回は、実際に様々な地域の課題解決に取り組んでいる外部の先生方をお招きし、設立の目的や活動内容のお話をいただきます。今後の探究活動の一助にしてほしいと思います。

2年次甲斐たいむ「個人探究②」

 5月15日(水)の2年次甲斐たいむは、個人探究。前回考えた「テーマ」に関する情報収集を行いました。

 

 図書館の本や辞典を利用したり、インターネットを駆使したり、情報を吟味しながら調べを深めています。

 

 次回は、集めた情報を整理・分析し、自分なりの結論を導き出します。どんな個人探究になるか、楽しみです。

1年次「甲斐たいむ」探究ガイダンス

 5月1日の1年次の「甲斐たいむ」は、まちづくりスポット仙台の玉田氏を講師としてお招きして「探究ガイダンス」を行いました。

 「総合的な探究の時間」は自分の好きなこと、大切にしていることを生かして、世の中の課題解決を考える時間であることをお話いただき、次に玉田さんが最近取り組んでいる「探究」テーマについてお話いただきました。

 大切なことは解決に向けて考え行動するという思考のプロセスを身に付けることで、テーマが自分の在り方生き方と結び付いていれば、どんなことでも「探究」できるということを学びました。具体的な取組事例を挙げながらお話いただき、「探究」のイメージが変わったという生徒が多くいました。

 

 また、情報収集の際は、ネットや本の情報だけでなく、実際に話を聞きに行くなどして足で情報を得る方が身近な気づきが得られるためよりよい探究になるとアドバイスをいただきました。

 

<生徒の感想>

・印象に残った言葉が2つあります。1つ目は時間はつくるものということです。2つ目は探究の解決ができなくとも、解決に向けて行動するということが大切だということです。経験は財産ということを知り、もっと経験を積みたいです。

・探究の時間に苦手意識があったのですが、日常の些細な気付きや自分の趣味から探究を広げられると知り、考え方が変わりました。

・私は「甲斐たいむ」や「SDGs」に対して漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、講演を聞いて、日常から接続すればいいこと、大切なことはプロセスだということを知りました。

・これから自分がどう生きていくのか、自分探しを兼ねているのが「甲斐たいむ」だとわかりました。

・私はこの授業のイメージが湧きませんでしたが、「社会人の営み」と聞いて、進路につながる大事な学習で、社会人の予備体験みたいなものだとわかりました。

・自分の趣味が探究につながることに驚きました。テーマを決めるときには身近な課題を見つけたいです。

・人との交流でたくさんの学びや気付きがあることを知り、いろいろな体験に自分から取り組んでいくべきだと思いました。

 

 これから、実際に探究サイクルを回していくことになります。今回のお話を生かし、よりよい探究活動ができることを期待します。

 ご協力いただきました、まちづくりスポット仙台の玉田様、ありがとうございました。