令和7年度 甲斐たいむ

2年次「大学教授 出前講義

 7月16日(水)に石巻専修大学や東北福祉大学、宮城学院女子大学の先生方が来校し、研究の進め方や探究活動へのアドバイスをしてくださいました。

 テーマや仮説をどう立てるか悩んでいたり、どのように探究を深めていけばいいか手詰まりになっていたりする生徒が、様々なアドバイスを受け、これからの方向性を見付けだしていました。また、10月に大学の先生方の前で中間発表があります。今回の講義で聞いた話やアドバイスを元に、夏休みを有意義に使って探究を進め、それぞれが準備をしましょう。

教員研修

7月2日(水)に教員研修を行いました。

講師 ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター 主席研究員 山下 真司 様

 

「探究」活動に取り組んでいる今、そもそも「探究」とは何かについて教員も学び直しました。

「探究」とは、自分の「気になる」や「問題」に目を向け、答えがない問いに対して、どのようにアプローチをしていくのかや自分なりの考え方を見付けていくことに挑戦していく学習です。中学校では「総合的な学習の時間」と呼ばれていましたが、高校になると「総合的な探究の時間」へと変化します。それは、これからの時代、選択の時代と呼ばれるようになります。その中で生きていく今の高校生たちは、「自分が」が主語になることを大事にし、地域や社会の問題に目を向け、貢献していくことを使命と捉え、考え続けなくてはなりません。自分とは何かを考え、見付け出すことが、社会への貢献へとつながり、21世紀の社会を生き延びていける力になっていきます。そのためにも、教員たちも学ぶ姿勢を持ち続け取り組んでいます。

1年次甲斐たいむ 「フィールドワーク」

 7月16日(水)にフィールドワークが行われました。これまでの研究で疑問に思ったことや文献・インターネットでは収集しきれない情報を、NPO団体や企業の活動を見学させていただき、テーマに基づく質問を行いました。

 工場見学をさせていただいたり、実際の活動の場を見学させていただいた班も。働いている方々の熱い思いも報告書から伝わってきました。

 

生徒の感想より

・活動してみて感じたことは、親は子育ても大変だけど、コミュニティが切られてしまったものを元に戻したり、会話する人がいなかったり、悩みを発散できないなどの課題があることが分かりました。たくさんの親をケアするところがあるのはステキだなと思いました。ボランティアを募集しているときがあるのでぜひ参加してもっとテーマについてふれていけたらなと思っています。テーマ「環境(遊び場)と子育て」

・インタビュアーの方の学校に行けない子、悩みを持っている子に寄り添う気持ちが人一倍強いと感じました。なぜなら、(訪問先に)通っている子のために頻繁にイベントを開催したり、不登校の居場所づくりのためにTEDICをもっと快適で倒し居場所にしたいと心がけていたからです。テーマ「石巻の不登校の居場所づくり」

 

 訪問に際しましてご協力いただいた各団体皆様、企業の皆様には貴重なお時間を割いていただき誠にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。

 

1年次甲斐たいむ「研究テーマをつくる②」

 6月11日(水)の1年次甲斐たいむでは、前回に引き続きグループごとに研究テーマをブラッシュアップしていきました。

 始めに問いをつくるために必要な要素を確認した後、個人ごとに問いづくりのテーマを設定し、問いを深めるミニワークを行いました。その後、グループごとに前回定めた題材を深掘りしていきました。

 生徒からは、「いざ自分たちでテーマを決めて問いを立てるとかなり難しいことが分かりました」と難航しつつも、「テーマを決めてどのように調べるかを決めても、対象者を考えていけないことに気づきました。高齢の方と障害を持つ人たちが対象になりそうなので、施設にボランティアに行ってみようと思います」「今回の話し合いでオープンクエスチョンとクローズドクエスションの存在を知ることで、答えを絞っていけることがわかりました」と次の活動につながる感想も見られました。7月に行われるフィールドワークの計画も今後たてていく予定です。

 

1年次甲斐たいむ「研究テーマをつくる①」

5月28日(水)の1年次甲斐たいむでは、グループになり、研究テーマについて考えました。初めに、先日のSDGs講演会や、SDGs17の目標から興味をもった内容について個人で書き出し、自分の興味・関心について深めました。その後、グループで共有し、グループ全体でどのようなテーマについて探究していくかを検討しました。

 

<生徒の感想>

・自分の考えをグループで共有する、言語化する事の難しさを感じた。自分が考えていることを伝えたつもりでも、相手の捉え方が異なっていたり、うまく伝わらなかったりしたので、もっとコミュニケーションを取って自分の意見がうまく伝わるように日々気をつけたい。

・グループで1つのテーマを考えることは難しかった。人それぞれ興味をもったことが違うため、全員が興味をもって調べられるようにおおまかなテーマを決めたが、ここからテーマを絞っていくことは大変そうだと思った。

・「住み続けられるまちづくり」をテーマにすることに決めたが、「住み続けられる」といっても、自然環境、働き場などの環境、地域活性化など様々な視点からの考え方があることが分かった。次回は、そのどの部分に焦点を当てるのか、グループで話し合い、焦点化していきたい。

・グループ全員で興味があることについて発表すると、個性が出ると感じた。また、様々な分野の話が出たが、広く見ると共通点を見つけ出すこともでき、物事は色んな部分で繋がっていることが分かった。

 

次回はよりテーマを絞っていきます。探究活動において、テーマ設定はとても大切です。グループ全員で意見を出し合い、よりよい探究活動になるよう、協力していきましょう。