令和5年度 甲斐たいむ
2年次 分野別課題研究「ポスター発表会」
3月15日の1~4校時、体育館において「分野別課題研究ポスター発表会」を行いました。発表する2年次の生徒全員と発表を聞く1年次の生徒全員が集まり、多賀城高校と古川黎明高校の生徒41名にも参加していただきました。さらに、石巻専修大学から4名、宮城学院女子大学から4名、東北福祉大学から2名の先生方にご来校いただきました。
9:00から開会行事を行い、9:15から発表①の28グループがポスターの前に立ち研究発表を行いました。1年生と、発表時間ではない2年生がポスターに集まると、それぞれのタイミングで発表開始です。発表が終わると拍手が沸き、質問と回答のキャッチボール。アドバイスシートを記入して渡すと解散です。これを4~5回繰り返して、40分間の発表が終わります。
休憩(準備)の時間を挟んで、10:10から発表②の26グループがポスターの前に立ちました。この時間帯には多賀城高校の7グループの発表もあり、災害科学科を持つ学校ならではの視点も見られました。同様に11:05から発表③の25グループが発表し、古川黎明高校の5グループの発表もありました。実験と分析の成果が表現されているポスターでした。
どの班もリハーサルの時よりも上手に分担し、スムーズに発表していたと思います。よく通る大きな声の人や、まるでバスガイドさんのように説明している人もいました。大学の先生方にはたくさんの発表を熱心に回っていただき、貴重なアドバイスをいただきました。本当にありがとうございました。
2年次甲斐たいむ「1年間の振り返り」
2月28日の2年次「甲斐たいむ」は、「1年間の振り返り」と「ポスターセッション準備」でした。「研究とは何か」からスタートし、研究グループをつくり、研究テーマを決め、ネットや書籍で調べ、実験したりアンケートをとったり校外に出て活動したり、そしてポスターを作成し、1年間頑張りました。自分たちの活動とその成果を振り返り、まとめました。
後半は、ポスター発表会リハーサル(教室内発表会)の反省から、3月15日のポスターセッションに向けての改善点を班ごとに話し合いました。他の班の人からもらったアドバイスシートの評価を見たり、質問されたことを調べ直したり、役割分担を見直したり。よりブラッシュアップされた研究発表に期待しましょう。
1年次甲斐たいむ「1年間の振り返り」
2月28日の1年次甲斐たいむは、「1年間の振り返り」を行いました。今年度の「甲斐たいむ」で行った「SDGs探究活動」、「自己発見在り方生き方研究」を通して、4月と比べどのような力が身に付いたかを振り返りました。
〈生徒の振り返り〉「自己発見在り方生き方研究について」
・自分の意見はもちろん、相手の意見や今の現状を知ることで、何から整理し何からまとめていくかを考える力がついたと感じています。
・自分のことを見つめ直し、長所短所を見つける度に自分の未来の解像度が上がっていくような感じがして楽しかった。
・自己分析をすることで長所や短所を区別し、短所をできるだけ長所に変えていこうとポジティブに何事も考えるようになったり、客観視することにより挑戦しようかなと思う力が身についたと思った。
・自分が今まで知らなかった性格など自分を知ることができたし、自分にはどのような職業がいいのかがわからなかったので、自分に合う職業などを知ることができた。自分にしかできないことがあることも知れた。また、自分が一年間で、どのくらい成長したのか、どのような課題があるのかを知ることもできた。
・自分のことを多角的に色々な角度から見つめ直すことで、今の自分には何が必要でそれを補うためには何をしなければならないかなどをしっかり理解できた。
〈生徒の振り返り〉「SDGs探究活動について」
・自分の考え方(主観的な意見)だけでなく、他者の考え方(客観的な意見)を取り入れて、発展させていけることを学んだ。
・たくさんの発表の機会をいただくことができた。新しいことに挑戦する楽しさもあり、より力を入れて自分の頭で考えて周りの人の考えを聞いて共有して取り組んだ。
・自分のことだけでなく身の回りではどのようなことが起こり問題となっているのか、それを解決するために自分ができることは何かなど、自分の視野を広げることができた。
・今まで自分は地域や国の問題について考えるのが苦手だったが、今回NPO団体の方やグループのメンバーなど様々な人の意見を聞いたことで自分も身の回りの問題を見つけることができた。また、どうすればよいのかという解決方法を、グループで意見交換をしながらより有効的なものを考えることができた。課題をどんどん見つけ出し、資料をもとに解決策を見つける力がついた。
・1人で活動すると偏った視点になってしまうような事も、グループで活動する事で多面的に出来事を捉える事ができるというグループワークの大切さを知る事が出来た。
・探究をして疑問を持ち答え出すということは将来の夢を探し出す過程と似ていると思った。
・グループで協力し相手に分かりやすいように工夫して自分達でポスターにまとめて発表することで、コミュニケーション能力や分かりやすく端的にまとめる力、プレゼンテーション能力など色々な力が身に付いたのではないかと思う。
振り返りの中で、「他者を理解する力」や「協働力」が身に付いたという人が多くいた一方で、「発表力」を課題として挙げていた人が多くいました。来年度も、様々な場面で自分の意見を発表する機会があると思います。自分の思いを相手にわかりやすく伝わるよう工夫して話せるよう、「甲斐たいむ」を通して経験を積んでいきたいですね。
来年度も、今年度の振り返りを生かして充実した「甲斐たいむ」にしましょう!
2年次甲斐たいむ「分野別課題研究ポスター発表リハーサル」
2月7日の2年次「甲斐たいむ」は、5・6校時連続で「分野別課題研究ポスター発表リハーサル」を行いました。3月15日に体育館で行う本番に向けてのリハーサルですが、会場は各分野の教室ではあるものの、内容は本番同様です。大型のポスタープリンターで印刷されたポスターを黒板に貼り、各班8分間のプレゼンテーション。研究の成果を何とか伝えようと、どの班も真剣そのもの。iPadを使って、画像や音声を加えた班もありました。発表していない班も、アドバイスシートを書きながら発表を聞き、疑問に思ったことを質問します。鋭い質問に動揺する場面もありましたが、一生懸命、丁寧に説明していました。とても貴重な体験であり、有意義な時間でした。本番が楽しみです。
1年次甲斐たいむ「在り方生き方研究 年次発表会」
2月7日、1年次の甲斐たいむは、「在り方生き方研究 年次発表会」を行いました。先日行ったクラススピーチで選ばれた各クラスの代表者3名による発表は、各々の成長や今後への決意が具体的に述べられ、とても聞き応えのあるものでした。
スピーチの聴衆として参加した生徒たちは、同じ学年の仲間の考えに、真剣に耳を傾けていました。また、人前で堂々と自分の思いを伝える発表者の姿を見て、刺激を受けたようでした。
[発表した生徒の感想]
・年次全体の前で発表するという良い機会を与えていただき、多くのことを得ることができました。今回自分がいいなと思った人たちの良いところを吸収したり、何か機会があればフィールドワークやボランティアなど経験値を高められるような挑戦をして、新しい自分を見つけたり、成長したりできたらいいなと思います。
[発表を聞いた生徒の感想]
・クラス代表の発表は、甲斐たいむを通して、自分に足りないことや、新しく学んだことが具体的に述べられていた。自分が過去に感じた悔しかったことと、将来の夢を結びつけているのもとても良かった。発表者が言っていた、「遠回りが一番の近道」という言葉が印象に残った。無駄だと思ったことも何かにつながるかもしれない、もっと良い考え方が見つかるかもしれないと思いながら、自分の今後の在り方、生き方に活かしていきたい。
・発表を聞いた中で、「無駄なこと、関係ないと思っていることでも必ず、目標や、達成すべきところまでつなげることができる」という話や、「経験を大切にし、その機会を逃さないことが大切だ」という話が心に残りました。私は、目標などを目指す際に、関係無いと思っていることはすぐに辞めてしまったり、人前に出たりするなどの活動が苦手で、経験を大切にしなかったりしてしまいます。そのため、代表の話を聞いて、関係のないことでも、目標につながると信じて、経験を大切にしていきたいと感じることができました。今回の発表から得た、目標に近づくための行動を、今後の生活に活かしていきたいです。
・話す速度や声量、緩急の付け方が上手で、アナウンサーのような聞きやすい話し方をしている人もいて、心に残った。「人に伝えたい」という思いが大事なのだなということが、今回の発表でわかった。伝えるためには、経験したことや具体的なことを言う必要があると思う。この気づきを、次の分野別の探究活動で活かしていきたい。積極的に動こうと思う。
・こんなに将来のビジョンがはっきりしている人が同い年にいることに衝撃を受けた。そして、これからすべきことも明確になっていて、自分には持っていないものをたくさん持っていて素敵だった。自分が学んだことを行動に移せている人と、移せていない人では、学習度が全く異なるし、自分は後者なので、自分が大切だと感じたことを整理し、実行できる人間になりたいと思った。
・今回発表していた人全員が、今の自分と向き合い将来のことと結びつけていたのが印象的でした。私も、口だけでなく行動に移して、堂々と過ごせるよう頑張ります!!
・他校に発表をしに行って感じたことを振り返っていた人もいて、心に残りました。自分たちでは納得のいく内容に仕上げられていても、他の人からの様々な視点から見ると、多くの足りない部分を知り、次に活かし、自分の成長に繋げることができるということを、改めて知ることができたからです。学校の外へ出て、多くの意見を取り入れ、自分の成長に繋げていきたいです。
・発表者が言っていた、「無駄に見えることでも何らかのつながりがある」という言葉が印象に残りました。私は、結果を求めることに囚われてしまうことがあり、近道することを考えたり、楽に解決できる方法を考えたりしてしまうことがあったので、この言葉から、結果を出すためには、それに見合う努力や苦労をしなければならないと学ぶことができました。努力や苦労は、来年度以降や将来の自分に直結するものなので、近道ではなく遠回りをして時間をかけていく考え方や、楽だけを考えず自分と向き合って苦労する道も選択していくということを、今後の活動につなげていきたいです。
・「与えられたことだけをこなしている」という言葉にはっとさせられました。社会に出ると、与えられたことだけをこなしても足りないと思います。これからは、私生活でも、一回り先を考えて行動できるようになりたいです。
年次代表15名の発表が終わると、先生方の審査により「最優秀賞」、「優秀賞」、「審査員特別賞」が選ばれました。受賞した生徒は、校長先生から表彰を受けました。
閉会式での講評では、審査員の先生から、「学んだことを「教科の学び」、「進路」、「来年度の探究」に活かすこと」や、「将来の目標や夢を明確に定め、それに近づくために「何を」「どれくらい」「どのように」取り組むのか具体的に考え、行動に移すこと」などのお話をいただきました。来年度の「甲斐たいむ」でも、「甲斐ある人」を目指して自分の目標やその達成のためにやるべきことを具体的に定め、できることから行動に移していきましょう!