2024年7月の記事一覧

2年次甲斐たいむ「大学教授出前講義」

 7月17日の2年次「甲斐たいむ」は、「大学教授出前講義」。石巻専修大学、東北福祉大学、宮城学院女子大学から12名の先生をお招きしました。

 

 

 5校時は大学の先生の講義を体験し、6校時は研究グループごとにテーマを発表してアドバイスをいただきました。生徒たちは、興味のある分野の講義に熱心に耳を傾け、高校とは異なる大学での学びの一端に触れることができました。また、大学の先生から、研究の手法や方向性について具体的なアドバイスをいただくことで、新たな視座を得ることができました。今後の研究の方向性が見えてきて、やるべきことが明確になったと話す生徒もいました。

 ―生徒の感想―

・研究するにあたって、大切なことを改めて知ることができました。まず①研究に耐えられる「問い」を立てること。この際、「どうすれば~を解決できるのか」というHowなテーマではなく、「なぜ~できるのか」というwhyのテーマにすると調べやすくなる。また、②どのような研究にするのか決めること。「なぜそうなるかわかる」質的研究と、「関係があるかどうかわかる」量的研究がある。Whyのテーマにするなら質的研究にするとよい。最後に③ポジティブなテーマにすること。人が不快に思わない、人のためになるテーマを立てるのがよい。この3つのことを知ることができた。

 ・大学の先生の話を聞いてみて、テーマや仮説を明確にするためには、現実的かつ自分に知識が備わっていることが大切だとわかりました。また、アンケートを取る場合は、人の気持ちを考慮することが前提であると知りました。アンケートの内容や考察を考えて、テーマ・仮説に合った調査をしていけるように頑張りたいです。

 

・結論が未来の話になっていくようなテーマを設定していたので、先生にアドバイスしていただいたように過去の事例を調べた上で、「何をすべきか」が結論になるようなテーマを試行錯誤しながら決めていきたいです。

 ・自分のやりたい探究をして、高校生のできる範囲でやっていくことが成功につながることがわかり、何度も聞いて何度もやっていきたいと思いました。

 

・今回の授業でテーマについて意見をもらい、まずそもそも定義を示せていないことが分かりました。具体的に対象を絞って考えていきたいです。また、先行研究がたくさんあることも教えてもらったので、たくさんの人の研究を読んで色々な視点から調べたいです。子どもに関する研究だからといってその情報だけにとらわれるのではなく、地域、家庭、制度などの現状も含めてテーマと向き合っていきたいです。

 

  今回いただいたアドバイスを踏まえ、次回は研究計画書を作成します。大学の先生から学んだ、研究を行う際の注意点やテーマ設定のコツを生かして研究を進めましょう。

 夏休み期間を使って、文献調査やフィールドワークなど、それぞれができることを積み重ねていけるといいですね。

 大学の先生方には、貴重なご講義と丁寧なアドバイスをいただきました。本当にありがとうございました。