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令和5年度 甲斐たいむ

1年次甲斐たいむ「1年間の振り返り」

 12月13日の1年次の「甲斐たいむ」は、1年間の振り返りです。まず、入学後すぐに自分で考えた「石巻好文館高校を卒業後やってみたいこと(志)」や「今年1年間でやるべきこと(目標)」を振り返りました。その後、「在り方生き方研究」、「SDGs探究活動」などの1年間の「甲斐たいむ」を通して考えたことや学んだことを、自分の言葉でまとめました。最後に、入学直後に立てた目標の達成度とその理由をまとめ、1年間の取り組みの成果と課題を分析しました。

 〈生徒の振り返り〉

・多くの物事に対して、疑問を持つことが大切なのだとわかった。そして、今までよりも多くの物事に対して関心を持ち調べることができた。これからも、物事の背景など疑問に思ったことを調べる癖を無くさず、関心を持ち続けられるようにしたい。

 ・今まで自分ができていたこと、経験してきたことなどを結びつけながら、新しく挑戦するもの、今まで挑戦するのを避けてきたものに取り組むことができた。また、今までは一人で淡々と取り組むことが多かったが、誰かと協力して取り組む機会を増やすこともできた。

 ・私は人前で話すことが苦手であったが、甲斐たいむで人前で発表する経験を積んだことで以前よりは人前で堂々と話すことができるようになった。

 ・今まで見向きもしなかったものに目を向けてみたら、自分のためになるような新しいものを発見できると分かったので、自分から探究をしにいく姿勢を大切にしたいと思った。甲斐たいむで学んだことを自分の武器として蓄えて、今後の研究や発表に生かしたい。

 ・自分に必要なこと、足らないものには気づけたけれど、行動にあまり移せていなかった。今後は、「自分から」を心がけて行動したい。

 

 1月後半には、1年間で学んだことを一人一人発表します。自分の思いを具体的に表現し、聞き手に伝わるようなスピーチを目指しましょう!

3年次甲斐たいむ「ビブリオバトル③」

 11月15日(水)の3年次甲斐たいむは、前回に引き続き「ビブリオバトル」の準備を行いました。

今回は「ビブリオバトル」で紹介する本のプレゼンテーション用資料の作成及び提出です。プレゼン資料は、以下の4項目で構成し、iPadの「スライド」で作成します。

(1) 私と「(本のタイトル)」の出会い

(2) あらすじ・内容紹介

(3) 私のおすすめポイント

(4) こんな人に読んでほしい!

「推し本」を、いかに他の人に読みたいと思わせるか、プレゼン資料は大切なツールとなります。各自、「推し本」に対する熱い思いを4枚のスライドにまとめていました。

 次回の甲斐たいむでは、クラスで予選を行い、6冊のチャンプ本を選出、そして、5クラス30冊から3年次の「シン・チャンプ本」選ぶ決勝戦を行います。

「人を通して本を知る。本を通して人を知る」

それでは3年次の皆さん、「ビブリオバトル」へ、いざ出陣!

2年次甲斐たいむ「グループごと研究活動」

 11月15日の2年次「甲斐たいむ」は、「グループごと研究活動」。分野別の教室に分かれて、グループごとに活動しました。特にアンケートを利用する班は、急ピッチで作業を進めていました。グーグルフォームでアンケートを作成し、QRコードをつくり、グーグルドキュメントで配布用紙を作ります。印刷はコンピューター室。コンピューター起動⇒ログイン⇒データ読み込み⇒印刷という作業を、なんとかコミュニケーションをとりながらやり遂げていました。

1年次甲斐たいむ「社会人講話」

 11月1日の1年次「甲斐たいむ」は、地元で活躍している方を講師としてお招きして、社会人講話を実施しました。様々な分野で生き生きと活躍されている講師の方の貴重なお話を、生徒たちは目を輝かせて伺っていました。自分の将来を見つめ直し、今後の生き方について深く考える機会になりました。

 

【生徒の感想】

 自分や他の人が聞いた講話で共通している言葉は、「大変な仕事だけどやりがいがある」というものでした。このことから、どんな職業に就いても困難なことは多くあるけれど、自分を信じて乗り越えていくことの大切さを学びました。わたしは自分の人生を諦めずに進んでいきたいと思うあまり、焦って進んで踏み外してばかりでしたが、ゆっくりでも一歩一歩確実に進めば必ずどんな困難も乗り越えられるとわかったため、学習面ではどんなに「難しい」、「大変だな」と思っても粘り強く取り組み、やり切りたいです。生活面では、好きなことを見つけ出したいと思いました。さらに、苦手な人付き合いも克服したいです。

 

 社会人講話を通して、僕が目指す理想の生き方として、第一に、「楽しく仕事ができること」だと考えました。そのためには、講師の先生のように、好きなことを仕事に昇華させるのは一つの手かな、と思いました。第二に、「地元へ貢献すること」です。そして、それらを実現させるために、僕は、「好きなことを仕事にして地元に貢献する」を最終的な目標に設定します。そのために、①自分の好きなことを明確にして、大学を決める②大学でそれを学び、地元の課題と結びつける③一度就職して、経験を積んだり見聞を広めたりするという三つのプロセスを考えました。特に②が重要で、好きなことと課題を結びつけるのは困難だと思います。そのため、常に地元の課題を様々な視点から見るのも大切かな、と思いました。

 

 僕は、社会人講話で自分のなりたい職業である公務員の方のお話を聞いて、自分もその職業になりたいという強い気持ちや、目標を持つことが大切だと思いました。その中でも、「何事も1回で出来る人はいない。毎日の積み重ねが大切。」というお話が印象に残っています。その話から、「一度失敗したからといって諦めるのはもったいない。失敗したことから一つでも多く学び、少しずつできるようになればいいのだ。」と学びました。これからの生活で、苦手だからやらないのではなく、まずは挑戦してみるようにしたいです。苦手な英語は、いつもはやらなくていいやと考えてしまうけれど、毎日10個でいいので単語を覚えるなどして、進んで苦手を克服していきたいです。何事も粘り強く諦めずに続けていきたいと思います。

 

  今回の社会人講話を聞いて、夢を叶えることは遠回りをすることもあるし、うまくいかないこともあるということと、大切なのは勉強だけではないということを学びました。学んだことをふまえて、私が目指す理想の生き方は、たくさんの人と関わる生き方です。そのためには、いろいろな世界を知っていく必要があります。なので、わたしはまず、2年後、自分が目指す進路に安心して進めるよう、毎日コツコツ電車に乗っている時間などを有効活用し、勉強をして、学校生活や部活動で出会う人を大切にして、今の私を将来のために大切にしたいと思います。

 

 私は、まだ明確に将来について決まっていないけれど、人と関わることや話すことが好きです。社会人講話を通して、どの職業もコミュニケーション能力が大切だとわかったので、高校生の今のうちから年齢関係なく、学校や習い事、家族など、様々な人と関わっていこうと思いました。また、私は海外に行ってみたいなという思いがあるので、少しずつ英語の勉強を進めていこうと思います。そして、将来は年齢、性別、国を問わず、たくさんの人と関わり、自分にはなかった考え方や生き方などを学びたいです。

 

 なりたい職業に就くために、勉強はもちろん大切だが、現在は「社会人基礎力」が最も求められているということを学びました。自分の生活を振り返ってみると、課題を期日まで出す、部活で荷物出しをするなど、言われたことをただ行っているだけなので、これからはその言われたことの意図を考えて理解して、言われたことは当たり前に、それにプラスして自分で何か一つでも行動できるように、周りを見て、プリント配りなど大変そうな場面などをすぐに見つけて、手伝いにいくなど行動をしていきたいです。これは、勉強ともつながっていて、板書だけでなく、先生が話していた内容までノートにメモするなど、日常生活から「社会人基礎力」を高めるためにできることはたくさんあるので、それを行動に移していきます。

 

 今回、社会人講話を聞いて、出会いや周囲の人の支えがなければ夢を実現するのは難しいとわかりました。なので、周囲の人への感謝の気持ちや、今ある環境を大切にできる人になりたいと思いました。みんなから支えてもらうためにも、まず自分が感謝される人になろうと思いました。また、今のうちからその職業に求められる力を、コツコツつけていきたいと思いました。

 

 今の時代は自分のやりたいことや好きなことを仕事にできる人が多いけれど、その分、やるからには責任を持ってやり通すということが、当たり前だけど大切なことだと学びました。私も将来を考えていくにあたって、自分のしたい仕事をできるように、普段の生活や態度を改め、社会に出た時に恥ずかしくないように、今のうちから言葉遣いや行動などできるところから変えていきたいです。また、責任があるというのは何なのか、もう一度自分で考え、自分に厳しく、言動一つ一つに責任を持つことを心がけて生活していきたいです。

 

 講師の方のお話を聞いて共通していたのは、相手・お客さん・患者さんへの「配慮」を絶対に忘れてはいけないということでした。人が社会に出る上で、配慮は欠かせないものだし、私が社会人になったときも、周りをよく見て気遣いができる人間、思いやりのある人間になりたいと思います。私は今のところ、化粧品関係の仕事に就きたいと思っていますが、その仕事に就くまでの進路はいろいろあるため、積極的に調べたり、まわりにいるたくさんの大人の話を聞いたりしようと思います。自分が「こうしたい!」という意志をもって行動しないと、目標は叶えられないので、自分からチャンスをつかみにいって積極的に行動していきたいです。

 

 今回講師の方からいただいたお話や言葉を大切にし、日常生活をていねいに送りながら、自分の将来について考えること、一歩踏み出すことから始めましょう!

 社会人講話に講師としてご協力いただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

1年次甲斐たいむ「SDGs探究活動発表会」

 10月21日(土)の1年次の「甲斐たいむ」は、「SDGs探究活動発表会」を行いました。当日は、気仙沼高校・石巻高校の代表生徒、NPO団体、保護者をお迎えし、1年次生徒がこれまでの探究成果をポスターを用いて発表しました。また、本校2年次生徒も発表会に参加し、後輩に向けてアドバイスを行いました。 

  第1部のステージ発表では、気仙沼高校と本校の代表生徒が、これまでの探究活動の成果を発表しました。他校や学年代表の発表に、大いに刺激を受けました。

 第2部のポスター発表では、本校生徒、気仙沼高校と石巻高校の代表生徒が、グループごとに発表を行いました。地域に根付いた興味深いテーマが多く、発表者も聴衆も、新たな気づきを得ていました。

 

【生徒の感想】

 ・最初はとても緊張していましたが、発表回数を重ねるにつれてハキハキと話せるようになりました。今回の発表で気づいた課題は、聞いている人たちの方をあまり見ることができなかったこと、インターネットで調べたことばかりで自分たちが実際に聞きに行ったりすることができなかったこと、ポスターに文が多く見やすくなかったことです。今回の発表を通して、新たな課題に気づくことができたし、他の班の発表を見て、参考になることもたくさんあったので、次に生かしていきたいです。

 

・今回の発表会を終えて、来年度の分野別課題研究に生かしたいことを二つ思いつきました。一つ目は、自分の好きなものと社会問題を同時に考えることです。これは、他校の発表を聞いて気づきました。二つ目は、結論や結果だけでなくそれに至る過程も重視することです。これは、閉会式のお話から得ました。これらのことを、来年度につなげたいです。

 

・今回、他校の発表と私たちの発表を聞き比べて思ったことは、フィールドワークを行っているかどうかが違うということです。私たちはwebサイトで調べ、地域の写真を撮りに行って終わりでしたが、他校の方は、実際に現場に行き、問題を見つけていました。Webサイトで調べただけなのと、実際に現場に行ったり、活動を行っている人に話を聞いたりするのとでは、その問題への理解度が全く違うと思いました。現場を見ずして問題解決をするのは不可能に近いと思います。来年度の分野別課題研究では、探究テーマとしたものの現場を実際に訪れ、理解度を高め、より深く現実的な解決策を考えていきたいです。

 

・今回、たくさんのアドバイスや質問をいただけたことで、自分たちの中では見つけられなかった視点から、改めてテーマを考え直すことができました。自分たちの中で、不登校の原因や舞台は学校が中心だったけれど、病気や家庭環境など、別の原因もあり、それは自分たちが出した解決策ではどうにもできませんでした。また、自分たちが出した改善策にも穴があり、質問に答えられなかったこともありました。このことから、来年度はもっと視点を増やし、一つ一つの問題に合った改善策を見つけていきたいです。

 

・SDGsの問題は一人では解決できないけれど、一人一人が真剣に考えてこそ解決できることなので、これからも自分事として捉えて生活していきたいです。また、NPO団体の方や他校生、2年次の先輩からのアドバイスは、参考になるものばかりでした。いただいたアドバイスを参考にして、来年度の分野別課題研究に取り組んでいきたいです。

 

 今回のSDGs探究活動では、NPO団体の方をはじめ、たくさんの方々にご協力いただきました。ご協力いただいた方々への感謝を忘れず、今回の振り返りを、来年度の分野別課題研究に生かしていきましょう!

 

ご協力いたただきました団体は次のとおりです(敬称略)。ご協力に感謝申し上げます。

①やっぺす ②移動支援Rera ③一歩を楽しむ石巻 ④石巻キャリア教育推進ネット ⑤こども∞感ぱにー 

⑥石巻観光ボランティア協会 ⑦子どもにやさしいまちづくり ⑧りとりーと ⑨フードバンクいしのまき 

⑩Hito Reha ⑪フィッシャーマン・ジャパン ⑫TEDIC ⑬放課後こどもクラブBremen ⑭まちづくりスポット仙台