2016年3月の記事一覧

卒業生の「甲斐ある人」宣言!

 3月1日、今年度の卒業式が行われ、185名の卒業生が本校を巣立ちました。厳かな中にも温かみのある感慨深い式になりました。

 本校の総合的な学習の時間「甲斐たいむ」の初年度に1年次生であった卒業生たち。「自己実現研究」スピーチで優秀だった2名は、1日体験入学の際に中学生とその保護者に向けて「甲斐たいむ」の紹介をしました。

 

高橋瞳(石巻市立桃生中学校出身)

 石巻好文館高校の特色は、進学校でありながら部活動も盛んに行う文武両道の精神に基づいて、あらゆる面で生徒が成長できる環境にあることです。私自身、3年間吹奏楽部に所属し文武両道に努めました。

 部活動をしていなかったら学べなかったことや部活動での貴重な体験がたくさんあり、部活動が私の進路決定に与えた影響と体験を紹介します。

 本校の吹奏楽部は、毎日大変活発に活動しています。コンクールや吹奏楽祭に向けての練習はもちろん、私たちの学年では始めて「マーチング」に取り組みました。約1ヶ月の血のにじむような練習を、時には真夏の炎天下の中で行うこともありました。

 始めて臨んだマーチングコンテストビギナーの部で東北大会まで進み、金賞をいただいたことは大変貴重な経験になりました。マーチングに取り組んだことで、協調性や周りを見て考えて行動する力や忍耐力がつきました。

 さらに、新入生がたくさん入部したことで、部員の数は校内で最大になり、常に周囲への気遣いが求められ、それによってたくさんの力がついたように思います。また、このような経験の中で身に付いた能力を生かせるような職業に就きたいとも考えるようになりました。

 本校にはもう一つの特色があります。それは校是である「甲斐ある人と言われなむ」を実現し、我々が社会から求められる人間になるために、様々な取り組みをする授業「甲斐ある人といわれたいむ」です。

 私は以前、この「甲斐たいむ」の中の「分野別課題研究」で、教育ゼミの代表として全校生徒の前で発表する機会をいただきました。研究テーマから情報収集や考察など一人で進め、成果をまとめて発表するということは、私にとってとても難しく苦労することばかりでした。しかし、この経験も将来に役立つ貴重な機会となりました。

 人前で自分の考えを発信することは容易ではありませんが、これは社会に出たときに求められる能力だと思います。近年、若者は自分の考えを伝えるコミュニケーション能力が低下しつつあるという記事を読んだことがあります。
 本校の生徒は、この「甲斐たいむ」での様々な取り組みを通して、社会に求められる能力や人間力を養っていると思います。

 また、学習面においては、本校の教育課程は進学型単位制であり、自分の進路実現に必要な科目を合理的に履修することができます。私は医療系の進路を目指していたので、2年次から理系科目を選択していました。

 しかし、部活動を通しての様々な経験や「甲斐たいむ」によって、自分を見つめ直した結果、自分に向いている職業や目指したい方向が変わっていきました。中学から一番得意な科目は英語でしたが、狭い視野で自分の将来を考えていたため、得意分野を生かしてみようという発想ができませんでした。

 進路を英語系へと変えた後は、大学選びから受験までの流れがとてもスムーズでした。自分の持っている能力を生かすことのできる職業を調べ最終的に私がなりたいと思った仕事は、キャビンアテンダントやグランドスタッフが働く航空会社への就職でした。

 人とのコミュニケーションや環境に応じて動ける行動力を生かせると思うからであり、コミュニケーションの手段として英語だけでなく、外国の文化や言語の背景にも興味が湧いたため、英文学科のある私立4年生大学を受験し合格しました。

 現在はキャビンアテンダントになることを目標に大学生活を充実させ、多くのことを学び成長したいとワクワクしています。
 私が本校に入学しなければ、このような将来のビジョンを見出せなかったと思います。必ず自分の夢を実現させ、本校の卒業生であることを誇りに思い、いつか「甲斐ある人」と言われることを目指して人生を邁進していきたいです。

 

荒井陽介さん(涌谷町立涌谷中学校出身)

 私の将来の夢は柔道整復師になって地元宮城の医療を支えつつ、スポーツの発展に尽くしたいと考えています。私がこの仕事に就きたいと考えるきっかけは、2年次の夏に所属していた陸上部が、400mリレーでインターハイに出場した際に、マネージャーとして参加したときの経験からです。

 アスリートを支えることにとても充実感を感じました。さらに、インターハイのウォーミングアップ会場のトレーナールームで地元の柔道整復師やトレーナーが、調子の悪い選手をケアして試合に送り出している姿がとても格好良く見えました。

 私は高校卒業後、進学して身に付けたいことが2つあります。

 まずは、柔道整復師としての基本的な技術と知識です。身に付けた基本的な技術を土台に、さまざまな医療施設で経験を積み、自分にしかできない治療法を見付けたいと考えています。

 次に人間力を高めたいと思っています。確かに優れた技術を持った先生は評価されますが、思いやりなど人間として大切な部分が不足していては、患者に心から信頼されないと思うからです。

 私の人生の最終目標は、ただ患者さんを治療するだけの柔道整復師になるのではなく、日本で認められるスーパードクターになることです。私の考えるスーパードクターは、日本でトップのアスリートをマネージメントしたドクターです。

 地元の高校生が私のマネージメントによって、インターハイや国体などの全国大会で優勝するような選手を育てたいと考えています。さらにその先に2020年の東京オリンピックなどの国際大会に出場し活躍するような選手を育てるような仕事がしたいと思っています。それが私の考える「甲斐ある人」で、実現できるように頑張りたいです。