2016年2月の記事一覧

1年次生3名がジョージア(旧グルジア)プログラムに参加!!

 2011年3月の大地震で被災した東北地方の中高生と、今年の6月にジョージア首都で水害に遭った中学校との交流を深めるジョージア招聘プログラムに、3名の男子生徒が参加しました。このプログラムは、お互いを励まし合い支え合うことを目的として、現 ジョージア大統領マルグヴェラシヴィリ氏本人の強い希望により企画されたものです。 2015年12月26日(土) ~ 2016年1月5日(火)までの期間、さまざまな活動や文化施設などの見学を通して貴重な経験と多くのことを学び、充実した11日間を過ごしました。

川畑智尋(石巻市立万石浦中学校出身)

 私は今回、このプログラムに参加し日本ではあまり知られていないジョージアという国について学んできました。ジョージアという国は、昔から多くの民 族が行き交い、他民族支配にさらされる地にありましたが、ジョージア正教会をはじめとする伝統文化を守り通してきました。ジョージアには独自にジョージア語があり、この言葉は世界各国の言語を集め組み合わせてつくられたものです。そして、ジョージアはワイン生産が盛んな国で、ジョージアワインは世界最古のぶどうワインとされています。日本で活躍しているジョージア出身者も少なくなく、幕内力士の臥牙丸、黒海、栃ノ心などが有名です。

 ジョージアの子供たちとの交流は、最初お互いに緊張してなかなか打ち解けられませんでしたが、リラクセーションなどによってすぐ仲良くなりました。ビリヤードをしたりプールに入って遊んだり、互いの国のことについて話したりしました。さらにバクリアニ地方や洞窟、教会などを観光しました。どの場所もとても美しく、ジョージアの歴史の勉強にもなり貴重な経験になりました。新年祝賀パーティーではホテルの外で多くの花火や爆竹が鳴り響き、室内では多くの民族による様々な国の伝統舞踊を見るなど、楽しい時間を過ごしました。しかし、楽しいと感じる反面、考えさせられることもありました。ジョージアはロシアに支配されていたので、ロシアのことを嫌っているのにパーティーではロシアの歌や踊りがジョージアのものより多かったことです。ロシアに支配され伝統や文化も受け入れざるを得なかったのではないかと感じ、悲しいことだと思いました。しかし、ジョージアの人たちは怒りや悲しみを表情に表さず笑顔でいる彼らを見て、私はとても素晴らしい国民だと思いました。

 今回のプログラムで、参加する前よりも日本人外国人を問わず人と人とのコミュニケーションや、英語や海外に対する興味が一層強くなりました。これからの学校生活での英語の勉強に取り組むだけでなく、海外に行ったときや外国人と接する時に今回の経験を活かしたいと思います。さらに、自然豊かで食べ物もおいしく、親切で自分のことより相手のことを優先する人たちがいるこの素晴らしい国を日本に伝えていくとともに、このプログラムのすべての人に感謝したいです。ありがとうございました。 

佐々木一成(石巻市立桃生中学校出身)

 私は、冬期休業中にジョージア国が主催するジョージアプログラムに参加しました。このプログラムでたくさんの貴重な経験をして、人間として成長できたように思います。ジョージアと日本では大きく文化が違っていることに驚かされました。ジョージアはワイン発祥の地で、ワインが生活の中において重要な役割を果たしていて、小さな子どもでも多少飲んだりもします。また、時間に対して寛容であることも日本とは違うと思いました。集合時間に30~40分程度おくれてきても、特に腹を立てたりすることなく、待つこと待たされることが当たり前のような感じでした。日本人は幼い頃から時間厳守や5分前行動を心がけ、それが相手に対する気遣いだと教えられてきた自分には信じられませんでした。

 プログラムでは、学生との交流が印象に残っています。交流は毎日が新鮮で、とても充実していました。特に新年祝賀パーティーは、ジョージアの伝統的なダンスを見ることができ、それについて学生が詳しく教えてくれました。ジョージアのダンスは、二人の男性によるものでとても迫力がありました。そのパーティーでたくさん会話をして、より仲が良くなってその日からお互いについて話すことが多くなりました。日本の名所やアニメ、漢字のことをよく話しました。とても有意義で、お互いの国のことをよく知ることができました。

 今回のプログラムを通して、コミュニケーション能力と英語力を養うことができ、これからの学校生活や日常の様々な場面に活かせると感じています。英語力は十分に身に付いているとは思いませんが、将来英語に携わる仕事がしたいと強く思うようになり、曖昧だった大学進学も英語に関する勉強のため、大学に進むことに決めました。ジョージアでの経験や学びが自分の視野や考え方を広げ、自分の進路を考えるきっかけになりました。最後にこのプログラムに参加する機会を与えてくださった方々に感謝したいと思います。ありがとうございました。 

土井真人(石巻市立河南西中学校出身)

 私は12月25日から12日間、昨年の6月にあった洪水の被害を受けた学生達と共に過ごす、ジョージアプログラムに参加しました。アジアとヨーロッパの間に位置するジョージアで、料理や言語や建物など、アジアとヨーロッパが混ざり合ったような独特の文化に触れる貴重な経験をすることができました。学生達とは、互いの文化を紹介したり、スポーツや食事をして親睦を深めたり、観光地を見学したりしました。

 ジョージアはコーカサス山脈を北に望む豊かな自然と、街には歴史のある建物が建ち並ぶきれいなところでした。その雄大な自然に囲まれた山奥や街の中など、いたるところにグルジア正教の教会があり、宗教が生活の一部をなすことがうかがえました。また、教会のほとんどが四方を頑丈な壁に囲まれていて、古くから他国の侵略を受けてきたジョージアの歴史を物語ってるなのだと思いました。ジョージは食の歴史も深くワインの発祥地であり、ピザの原形とも言われるハチャプリがあります。小籠包のようなヒンカリという食べ物もあり、ここでもアジアとヨーロッパを合わせ持つ文化が見られました。このような文化や歴史が生活の中にも色濃くそのまま残っている姿は、伝統というものの本来あるべき姿なのだと思いました。

 日本にも寺社や仏閣など宗教の建物が身近にたくさんありますが、文化や歴史はジョージアに比べたら表面上のもので、生活と密接に関わっていないような気がします。ジョージアでは一人一人が自国の歴史、文化、食、言語などその隅々まで知っていて、また、それらに対して自分なりの意見や考えを持ち、それは教えられたことそのままではなく、教えられたことをもとに自ら導き出したものです。この意識こそが度重なる侵略を受けてきた国の文化を、今もなお生活の中に色濃く残している要因なのだと感じました。このプログラムで、日本の文化や歴史などを知識として持つのではなく、それらをもとに自分の考えを導き出すことが大切なのだということを学びました。これからの活動で実践していくことが、今回参加の機会を与えてくださった方々への恩返しになると思います。ありがとうございました。